■ 京都で生まれた「へなが会」という謎の飲み会
京都で勤めていた頃、会社の中の東北・北海道出身者で集まる飲み会がありました。 その名も 「へなが会」。
初めて聞く人は必ずこう言います。
「へながって何?」 「京都の言葉?」 「いや、そもそも日本語なのか?」
実はこの名前、あるテレビ番組で起きた“方言事件”が由来なのです。
■ 昭和の名物番組「アップダウンクイズ」
昭和の人気番組「アップダウンクイズ」。 1問正解するごとにゴンドラが“アップ”。 10問連続正解すれば、当時の夢の旅行――ハワイ行きがプレゼントされるという、まさに国民的クイズ番組でした。
そして、運命の事件は 青森大会で起きます。
■ 9問正解!あと1問でハワイ…そこで出た問題は?
青森出身の挑戦者が快進撃を続け、ついに9問正解。 会場の空気は最高潮。 あと1問でハワイです。
そして出題された最後の問題は――
「人間の体の部分です。“へ”のつく部分は?」
挑戦者は勢いよくチャイムを鳴らし、堂々と答えました。
「へなが(背中)!」
しかし、鳴り響いたのは不正解の ブー!
挑戦者はすぐに言い直します。
「へざがしら(膝)!」
しかし、これも不正解。
正解は―― 「へそ」
会場はどよめき、挑戦者は呆然。 夢のハワイは、まさかの“方言”によって消えてしまったのです。
■ 東北では「背中」は“へなか”、「膝頭」は“へざがしら”
青森をはじめ東北では、
- 背中 → へなか
- 膝頭 → へざがしら
と発音する地域が多くあるようです。
挑戦者は、地元では普通の言い方で答えただけ。 しかし、標準語のイントネーションではなかったため、司会者に伝わらず不正解に。
この話を、筆者が夏休みに函館へ帰省していた時にテレビで見て、京都の飲み会で紹介したところ
「それ、へながだべ!」 「方言でハワイ逃すなんて、気の毒すぎる!」
と大爆笑。 そのまま飲み会の名前が 「へなが会」 に決まったのです。
■ しかし…この話、実は“東北の都市伝説”だった?
後になって調べてみると、このエピソードは 秋田を除く東北一帯で、形を変えながら語り継がれている都市伝説 だという情報もあります。
でも、私は“確かにテレビで見た”という記憶がある。 つまり――
本当にあった話が、東北全域に広がって都市伝説化した可能性もある。
どちらにしても、方言とテレビ番組が生んだ、忘れられないエピソードです。
■ 方言で夢のハワイが消えた…切ないけれど、愛すべき話
方言のせいでハワイ旅行が消えてしまった―― これは確かに悲しい話です。
しかし同時に、方言にはその土地の生活、文化、歴史がぎっしり詰まっています。
昔は方言をコンプレックスに感じる人も多かったけれど、 今は「方言女子」「方言男子」という言葉があるほど、むしろ魅力として見直される時代。
“へなか”も“へざがしら”も、 その人が生きてきた地域の証であり、温かい文化そのもの。
■ まとめ:へなが会は、方言を誇る仲間たちのユーモアの結晶
京都で生まれた「へなが会」は、 単なる飲み会ではなく、
- 方言の誇り
- 地元への愛
- 文化の違いを笑い合う余裕
- 仲間意識の象徴
これらが全部詰まった、素敵な名前です。
そして今でも語り継がれる“アップダウンクイズ事件”は、 方言の奥深さと温かさを教えてくれる、忘れられない物語です。
●最後に函館の方言”第3弾”を紹介します。7問以上で函館通です!!
1.おがる
2.かちゃぺない
3.きもやぐ
4.じょっぴんかる
5.たなぐ
6.あめる
7.なげる
8.はっちゃきこく
9.めんこい
10.もちょがす
<正解は次の通りです>
1.おがる=成長する 2.かちゃぺない=貧弱 3.きもやぐ=やきもきする
4.じょっぴんかる=鍵をかける 5.たなぐ=持ち上げる 6.あめる=湿って腐るさま
7.なげる=捨てる 8.はっちゃきこく=必死になる 9.めんこい=かわいい
10.もちょがす=くすぐる

「アップダウンクイズ」というテレビ番組の都市伝説!方言での回答は不正解か?


コメント